自立学習スクール川上塾へ ようこそ!
●自立学習スクールの基本コンセプト
「教科の学習」を「自立」への1手段として捉えています。
生徒一人一人の「発達段階」をふまえて、学習内容についての「同化」と「調節」を、生徒自らがうまく行えるように、アドバイスしています。
人は「わからない問題」に出会ったとき、どのような行動をとるでしょうか。
解決を「あきらめるか」、自分のもてる能力を駆使して、または何かに頼って、「解決するか」、のどちらかしかありません。
「結果」は、「できないか」、「できるか」のどちらかしかないのです。
一般に、「塾」へ行けば、「できる」ようにしてもらえる、と考えがちです。
しかし、この「でき方」が問題です。多くの学習塾や学校では、教師の都合で、答えを与えてしまいます。
だから、大半の子どもたちは「できた」と思っていても、実は「答え」を知らされただけに過ぎず、ほとんど身についていないのです。
有名進学塾で「合格成績」を上げているのは、このような大半の子どもたちではなく、すでに「自分で学ぶ力」をもった子どもたちなのです。
私は大学を卒業してから、数年間、高校や中学校で教師をしましたが、その間、「できる子」と「できない子」の違いは何か観察してきました。
その結果、「自分で学ぶ力」を「もっているか」、「いないか」の違いだけでした。
この「自分で学ぶ力」とは、「わかりたいと思う力」、「わかりたい気持ちに素直に行動する力」、「わかるまであきらめない力」・・・と言いかえることができます。
生まれたばかりの赤ん坊は、周囲を理解しようと、ものを口に運んだり、さわったり、まわりの大人たちをひやひやさせます。「自分で学ぶ力」は誰もが本来もっているはずの力です。
にもかかわらず、彼らが成長していく過程で、それが歪められていくのは残念なことです。
例えば、「わからない問題」があるとします。ある子は時間が来るのを待っています。教師が答えを教えてくれる時間を・・・
このような経験は、やがて習慣となり、性格にも影響を及ぼします。
想像してみて下さい。卒業して社会にでた子どもが「問題」にぶつかったとします。
彼はどうするでしょうか。
自分ではなく、誰かが解決してくれるのを待っています。
これが今の教育の弊害なのです。
私が学校現場を離れて、小さな塾を開いたきっかけはここにあります。
では、「自分で学ぶ力」を育てるには、どうすればよいでしょう。
「自立学習スクール」では、生徒の発達段階をよく観察し、彼らにもっとも適した助言を与えるようにしています。
彼らの目の前の問題を取り除くのではなく、彼ら自身が自らの力で問題解決できるように導きます。
心理学用語で、「発達の最近接領域(ZPD)」というのがあります。自分だけで解決するには少し難しいが、ヒントがあれば、解決できる問題。それによって、能力の枠が広がるような問題。と言ったらいいでしょうか。
1つの同じ問題でも、生徒によって、いかにZPDに近づけるか。小学校低学年まで引き下げたり、ときには問題を発展させたりもします。
ZPDだけでなく、もちろん、定着のための反復練習もしますが、その際にも、問題の本質に深く迫れるように助言します。ときには、全くのノーヒントで問題に挑戦することもあります。
こうして培われた能力は「本物」です。この能力が新しい問題解決へのベースとなり、自信となり、「自分で学ぶ力」と成りうるのです。
教科の学習だけでなく、将来、社会人として自立し成功していける基礎を育てたい。
行く手にある石ころを取り除いてやるのではなく、転んだときに立ち向かう力、自分で障害を取り除いて進む力を教科の学習を通じて育てていく。
これが「自立学習スクール」の最重要課題なのです。